労働衛生コンサルタントって何と思われる方も多いかと存じますが、れっきとした国家資格です

労働衛生コンサルタントとは

厚労省のサイト 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/newpage_04164.html

で、労働衛生コンサルタントについて次のように解説されています。

『労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントは厚生労働大臣が認めた労働安全・労働衛生のスペシャリストとして、労働者の安全衛生水準の向上のため、事業場の診断・指導を行う国家資格(士業)です。

厚生労働大臣が指定したコンサルタント試験機関である(公財)安全衛生技術試験協会が実施する労働安全コンサルタント試験・労働衛生コンサルタント試験に合格し、厚生労働大臣が指定した登録機関である同協会に登録することで、労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントとして活動することができます。』

別ページで説明しました通り、産業医を名乗っている医者のほとんどは、日本医師会認定産業医で、日本医師会などの指定講習会を受講し必要単位を満たせば、無試験で産業医になれます。一方、医者で労働衛生コンサルタント試験に合格した者も産業医になれますが、こちらは結構難関で、医者の合格率は3割程度です。

日本医師会認定産業医は10万人を超えていますが、労働衛生コンサルタント試験を受験する医者は例年300~400人程度という非常に残念な状況にあります。無試験でも産業医を名乗れるのに、敢えて労働衛生コンサルタント試験を受けようとするのは、それだけで志が高いといえるでしょう。


産業医は労働衛生3管理(作業環境管理、作業管理、健康管理)の内、健康管理を主に行うことになっていますが、労働災害をなくし、社員皆様の心身の健康を維持増進するためには、実際に働いている作業環境や作業内容を知らなければ、有効なアドバイスはできないはずです。

労働衛生コンサルタントは、労働衛生3管理全体の状況を把握し、改善ための労働安全衛生マネジメント推進を支援できるスペシャリストです。

労働安全衛生マネジメント推進の具体例を順次掲載してい行きます。

化学物質規制見直し

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化学物質規制の見直し 自律的管理が求められます

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